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スタッフのコラム  奥村 泰憲 声楽家

コラム No3. 音楽の都たる所以 2018年7月3日

音楽の都ウィーン。私が留学先に選択した理由はただ一つ。いろいろな音楽が聴けるからという理由でした。広島で生まれ育ち、大学も就職も広島。一流の音楽を生で聴くチャンスは多くなく、もっぱらCDを買っては想像を巡らせていました。そして当時無料配布されていたクラシックの情報雑誌に世界中の歌劇場の演目が掲載されていました。そしてウィーン国立歌劇場の演目がイタリア、フランス、イギリス、ドイツ、ロシア、そしてオーストリアの音楽などを中心にバランスよく組まれていたので、留学先をここにしようと決めました。一度しかない留学チャンスだろうから、いろいろな音楽を学びたいという欲張りな気持ちからそのように決意したわけです。ですから当時はオーストリア音楽の大ファンという訳でなく、ドイツ、イタリアやフランスの音楽も大好きでした。
そして音楽の都に住み始めるのですが、ウィーンの音楽が大好きになるのには時間がかかりました。多くの作曲家が集まった場所であるし、聴衆の耳が肥えているし、そして素晴らしいホールがたくさんあり、音楽を志す者にとって夢のような場所だったと思います。また自分は旅行が大好きで東欧が好きだったので、東ヨーロッパとの境であったこともラッキーで、勉強を二の次にして旅行しまくっていました時もありました。数百円のバス代で行けてしまうので、時にはLCC全盛の時にはイタリアやフランスまでも往復1万円かからず飛行機に乗れた時期もあったので、いろいろな音楽を聴きに出かけたものです。話をウィーンにもどして、いろいろな地域でそれぞれの音楽を聴くとウィーンが特殊な街であることが分かってきました。ハプスブルク家のお膝下であった事が大きいのですが、その他ユダヤ人たちの強いコミュニティーがあった事(私が長く住んでいた場所は元ゲットーの地域でした)、そして風が強いので湿度がたまりにくく乾いているから音が響きやすいというお話も聞きました。ウィーンに来ると歌手が半音高く歌えるのだそうです。ウィーンマジックというらしいのですが、ウィーンフィルのチューニングが高いのも無関係ではないかもしれません。
そしてその象徴がウィーン楽友協会ホールです。ウィーンフィルのニューイヤーコンサートをテレビでご覧になられた方も多いでしょう。あの黄金のホールで、演奏者としても聴衆としても、天国を死ぬ前に味わってしまって罰が当たるのではないかと何度恐怖に陥ったことでしょう。大袈裟に思われるかもしれませんが、あのホールの響き、雰囲気は他のどこでも体験できません。教会の響きとも違います。多くの巨匠たちが演奏した場所でもあります。このウィーン楽友協会ホールが彼らを巨匠にしたと言えば言い過ぎですが、このホールがウィーンフィルのサウンドを作ったとははっきり言えます。ウィーンの中央墓地を訪れれば演奏家は音が変わると言われていますが、ウィーン楽友協 会ホール も同じことが言えると思います。ただ私自身もここで何度も歌ったり、指揮をさせていただいたりしているので、上手くなったか否かを自分でいうことはできませんが(笑)、その都度音は変わってきたのかなと思います。聴衆の反応が育ててくれるとも言えるでしょう。スタッフ、格式、歴史を考えると人類の造った最高のホールだと自信をもって言えます。
す。

*写真は2009年11月30日 オーストリア民謡を歌う合唱団と弦楽カルテットと

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